dict型とは、dictionary(辞書)の事で、キー(key)と値(value)をペアで保存し、キーを使って呼び出す。
list型よりも少し複雑ですが、list型と同様に実際によく使われるので、しっかり理解しましょう。
この記事では、dict型の基本的な使い方から、値の修正や要素の追加や削除 、ソート方法といった応用まで詳しく掲載します。
dict型の基本的な使い方
作成方法
キー(key)と値(value)をペアで保存し、キーを使って呼び出します。
記述の仕方は、キーと値をコロン(;)でつなげて一組の要素とし、要素間を,で区切り全体を{ }で囲います。
>>> umaibo_dict = {1:'mentai',2:'piza',3:'sarada'}
これで、umaibo_dict(うまい棒辞書)が完成します。
また「うまい棒」例えかよ!と思ったワンカップ好きで、歯の本数が4本のワンカッパーのあなた。
安心しないでください。永遠に「うまい棒」例えで行く予定です。
空要素の作り方
「大好きなうまい棒のdict型を作りたいけど、どの味にするか決められないよー!」
と言う方は、空要素も作れますので、安心してください。
作り方は、「辞書名 = {}」で作成できます。
呼び出し方
呼び出し方は簡単でキー値を使って、「辞書名[キー値]」で呼び出します。
>>> umaibo_dict[1]
>>> ‘mental’
当たり前ですが、存在しないキー値を指定するとエラーになります。
存在しないキー値を指定した場合
>>> umaibo_dict[4]
Traceback (most recent call last):
File "<stdin>", line 1, in <module>
KeyError: 4
このように、簡素な英語で冷たくなじられます。
値の修正
一度作成った辞書型の値を修正することも出来ます。
修正方法は、「辞書名[キー値] = 値」で記述します。
キー値3のsaradaからsaramiへの修正方法
>>> umaibo_dict = {1:'mentai',2:'piza',3:'sarada'}
>>> umaibo_dict[3] = 'sarami'
>>> print(umaibo_dict)
{1: 'mentai', 2: 'piza', 3: 'sarami'}
はい。修正完了です。でも「sarada」と「sarami」だとあまり変わった気がしませんね。
例題が下手過ぎです。
要素の追加方法
Dict型は要素の追加が可能です。追加の方法は「辞書名[キー値] = 値」で記述します。
>>> umaibo_dict = {1:'mentai',2:'piza',3:'sarada}
>>> umaibo_dict[4] = 'takoyaki'
>>> print(umaibo_dict)
{1: 'mentai', 2: 'piza', 3: 'sarada', 4: 'takoyaki'}
printを使ってumaibo_dictに追加した要素を確認すると、見事に「4:’takoyaki’」が追加されています。
要素の削除
要素の削除は、popとclearのメソッドを使って削除します。
まずは、popメソッドの方を説明します。
popメソッドでの削除方法
記述の仕方は「辞書名.pop(キー値)」です。
新しく追加した「4:’takoyaki’ 」 を削除してみましょう。
>>> print(umaibo_dict)
{1: 'mentai', 2: 'piza', 3: 'sarada', 4: 'takoyaki'}
>>> umaibo_dict.pop(4)
'takoyaki'
>>> print(umaibo_dict)
{1: 'mentai', 2: 'piza', 3: 'sarada'}
見事に削除されました。
clearメソッドの削除方法
popメソッドと違い、clearメソッドは、要素を全部削除します。
記述の仕方は「辞書名.clear()」です。
>>> umaibo_dict.clear()
>>> print(umaibo_dict)
{}
全部きえちゃった。。。
ソートの方法
はい。ソート(並べ換え)もsorted関数で可能です。
記述の仕方は、「変数名 = sorted(辞書名.items())」です。
>>> umaibo_dict = {3:'sarada',2:'piza',1:'mentai'}
>>> sort_umaibo = sorted(umaibo_dict.items())
>>> print(sort_umaibo)
[(1, 'mentai'), (2, 'piza'), (3, 'sarada')]
キー値が昇順にソートされました。
注意点
辞書型をソートした戻り値は、list型となりますのでお気をつけてね。
その他のデータ型については以下に詳しく掲載しています。