SEO対策をこれから始める方におくる基礎知識

  • 2019.12.18
  • (更新日:2020.07.06)
  • seo
SEO対策をこれから始める方におくる基礎知識

SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の頭文字を取ったものです。

要は「検索結果で自社サイトを上位表示させてwebサイトへ検索流入を増やし売上拡大(認知の拡大)につなげる活動」と思ってください。

SEOがうまくいくと、webサイトへの検索流入が増大し、結果として売り上げが向上します。

だからこそサービス・物販を行っている企業や個人がこぞってSEOに取り組むのです。

SEOの基礎知識

ここでは、SEOを始めたばかりの方やこれから取り組む人に向けて、SEOについて定義や歴史、メリット・デメリットなどの基本的な知識を解説します。

SEOとは?

SEOとは「検索エンジンからサイトに訪れる人を増やしコンバージョンの達成につなげる活動」です。

コンバージョン(cv)とはWebサイトにおける最終的な成果(問い合わせ・商品購入等)のことです。

GoogleとGoogleの検索エンジンを採用しているYahooとで国内シェアは95%を超えているので

「SEO対策はGoogle対策」と言えます。

(詳しくは「SEO対策はGoogle対策である!」をご覧ください。)

自ら検索し目的の情報を取得するオーガニック(自然)検索からの流入は、受動的な広告と違うため成果(コンバージョン)に繋がりやすい傾向にあります。

更なる成果の拡大のためには、検索結果の上位表示も重要ですが、検索から流入したユーザーにとって満足のいく情報を提供する事がより重要となります。

だから今のSEOは「Content is King(コンテンツは王様)」と言われるのです。

Seoの歴史

1990年代後半:Yahoo!1強の時代

Yahooロゴ

1998年にYahoo!がロボット型検索エンジンを導入したことで、サイトの所有者は自分のwebサイトを検索結果上位に表示させるためソースの改善に取り組み始めます。おそらくこれが、SEOの幕開けです。

この頃はSEOといっても、超簡単でキーワード出現率が命の時代です。

その為、今やればアウトな隠しテキストが乱立した暗黒時代で、上位表示されているサイトが必ずしも有益な情報を提供しているサイトではありませんでした。

2000年~2010年:Google登場!

googleロゴ

Googleの登場によって検索エンジンは劇的な変化をもたらします。

Googleはページ内のキーワード出現率以外に新たなアルゴリズムを搭載します。

外部からのリンクはそのサイトへの評価につながる「PageRank(ページランク)」と呼ばれるアルゴリズムが登場します。

PageRankとは、「リンクがより多く集まっているページはより重要である」という考え方で、被リンク数に応じてPR0~PR10でスコアリングしたものです。

実は初期の頃、リンクの質を判断する方法はまだ実装されておらず、リンクの量のみが重要であったため、大量のリンクによって検索順位を上昇させる手法がブームとなりました。

この手法をSEO会社が着目し、「外部リンクの販売」が横行した為、内容のないサイトであっても金さえ払えば上位表示が実現できる時代でした。

外部リンクを供給するために、様々なスパム行為(相互リンクスパム・コメントスパム・noscriptスパム等々)がどんどん行われ、真面目にコンテンツを作っても中々上位表示されない状態が続きました。

コンテンツファームと呼ばれる他サイトの内容をコピーしただけのページや、低品質なコンテンツを量産し上位表示する手法もこの頃横行しています。

2010年:Yahooの敗北!Google1強の時代

独自の検索エンジン(yst)を開発し運用してきたYahooが、自らの検索エンジンを捨てGoogleの検索エンジンを採用しました。

これが世に言うYahoo検索エンジン全落・陥落の日です。(勝手に命名)

当時はYahooの検索シェアは日本だけは異様に高く、2000年代の初頭は6:4位でYahooの方がシェアが高かったと記憶しています。

徐々にGoogleにシェアを奪われていき、2009年頃のシェアは20%位に落ち込んでましたが、それでも20%あったためGoogleとYahoo双方に対して対策を行う必要がありました。

僕にとっては、Googleの1強時代はSEO対策が1つに絞られたので歓迎すべき時代が来たと思ってました。

2011年 :Google「パンダアップデート」の実施

パンダアップデート

悪が世に蔓延る時代は続きません。Googleが外部リンクのスパム行為に対して本気で駆逐し始めます。

それが「パンダアップデート」です。

パンダアップデートの目的は「コンテンツ・ファーム」のような中身がスカスカの低品質なコンテンツを検索結果から除外しました。

その結果としてユーザーが知りたい情報を掲載した質の高いコンテンツが上位表示されるようになりました。

2012年: Google「ペンギンアップデート」の実施

ペンギンアップデート

駆逐は続くよどこまでも。
Googleはブラックハットに対して容赦しません。
次はリンク本数が多ければ上位表示されている状態を駆逐します。
それが「ペンギンアップデート」です。

ペンギンアップデートはGoogleの品質ガイドラインに違反したSEO手法(ブラックハット)を用いたサイトの評価を下げ、低品質なリンクを受けているサイトの順位を大幅に下げる事で、パンダアップデートと同様に、結果として質の高い情報をユーザーが入手できるよう改善しました。

2013年: Google「ハミングバード」の実施

ハミングバード

ブラックハットを実践しているサイトを駆逐した後に、Googleは検索エンジンの精度をあげる取り組みを実施します。
それが「ハミングバード」です。
ハミングバードは検索されているキーワードに対してではなく、検索者の検索意図に対して応えて結果を返す技術です。

SEOのメリット

SEOの代表的なメリットは「検索流入増大」と「売り上げ拡大」と「資産化」の3つです。

webサイトへの検索流入が増大する

良質なコンテンツを作成し、正しいSEOを行えば、そのコンテンツでメインに使われている「キーワード」が上位表示され検索流入が増大します。
さらに一度上位表示されたキーワードは、アルゴリズムの大幅な刷新がなければ中長期的に安定した集客が費用を掛けずに見込めます。

売り上げ(問い合わせ)の拡大

ユーザーが能動的でニーズが高い「プル型」の集客チャネルの代表が検索エンジンです。
「プル型」のユーザーは既にニーズがあり能動的に情報を求めているため、「商品の購入」や「問い合わせ」の可能性が高いと言われています。
現在はプル型ユーザーが主流のため検索結果で上位表示されていれば、結果として売上拡大に繋がります。

資産になる

よく見かける例えとして、「広告は賃貸でSEOは持ち家」があります。

まさにその通りで、広告費(家賃)を払い続ければ集客(住む事)はできますが、広告をやめた途端に集客は0(退去)になります。
一方、広告に比べ効果が出るまで時間はかかりますが、SEOを上手に実施し良質なコンテンツを作成すれば完成したサイトはいずれ検索順位も上昇しますし所有し続ける事(持ち家として住み続ける事)も可能です。
(もちろん定期的なメンテナンスは必要ですが。。。)

Seoのデメリット

SEOのデメリットは「効果が出るまで時間がかかる」のと「失敗するリスクがある」の2つがあります。

効果が出るまで時間がかかる

SEO対策は即座で効果がでる即効性の取り組みではなく、検索順位が上昇するためには少なくとも数ヶ月は掛かります。
google自身も4カ月〜1年かかるとアナウンスしています。

失敗するリスクがある

地道に努力できたとしても間違った努力をしてしまえば、思ったような効果は得られません。
行ってきた取り組みの間違に気づくまでには数カ月かかってしまうので失敗したくない方は、信頼できるSEO業者に依頼する事をお勧めします。

不変なSEO対策は1つだけある

SEOに関しては、Googleのアルゴリズムアップデートが頻繁にあるため、その時々で変化します。
2000年代は、外部リンクやコンテンツファームが全盛で上位表示を実現できましたが、2つのアップデートにより是正されました。
2019年現在、ページのテキスト量が多いコンテンツが検索結果の上位に表示されていますが、これも行き過ぎれば何らかの是正をGoogleが行うと予測されます。

しかしながら、唯一不変的なSEO対策があります。
そのSEO対策は、

「良質なコンテンツを作成し、ユーザーに価値のある情報を提供する事」です。

その事は、google自身が

Google はいつでも、有益で関連性の高い情報をユーザーに提供することを目指しています。

https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/mission/users/

と宣言している点からも裏付けできます。

良質なコンテンツを作る方法については、これからどんどん記事にしていますね。

(ヒントとしては、なるべく1次情報を目指すことです。時間はかかりますが頑張れば誰でも出来る取り組みです。)

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