ロングテールSEO戦略とは、検索数が少なく競合が低い2つ以上の様々な複合キーワード(単語)で上位表示を実現し集客していく取り組みです。
資金や人員といったリソースの少ない中小企業の方や個人の方が大手に対抗するため、あるいは生き残りの戦略として効果が高く絶対に取り組むべき理論です。
ロングテールSEO
ここでは、ロングテールSEOの解説や実践方法を解説します。
ロングテールはパレードの法則を逆の意味にした!
ロングテールはパレードの法則と真逆の意味です。
パレートの法則(80:20の法則)
顧客全体の2割である優良顧客が売上の8割をあげている法則
パレートの法則(パレートのほうそく)は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則。経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論。80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれる。
参考:パレートの法則(Wikipedia)
インターネットの登場までは、この方法則に従ったマーケティングが主流となりました。
実店舗などでの店舗販売は、売り場面積(商品の陳列スペース)に限りがあるため、全体の2割ほどを占める売れ筋商品に注力する手法がとられていました。
売れない物を陳列しても効率が悪いので当然の形ですよね。
ロングテール理論(20:80の法則)
ロングテール―理論とは、売れないとされていた8割の商品を宝の山に変えてしまう新しい理論です。
ロングテール理論の提唱者
米『Wired』誌の記事で同紙編集長であるクリス・アンダーソン(Chris Anderson)によって提唱された
参考:ロングテール(Wikipedia)
インターネット上には、売り場面積(商品の陳列スペース)に制限がありません。
売れる2割の商品掲載はもちろん、売れない8割の商品掲載も可能となりました。
大量の売れない商品を宝の山に変えて巨額の富を得たのが、Amazonです。
(かつてはオンラインDVDレンタルだったネットフリックスもそうですね。)
ロングテールSEOとは
ロングテールseoとは、検索数は少ないが質が高いとされている様々な複合キーワードで上位表示を実現する事で、多くのPVやコンバージョンを獲得する戦略です。
なぜ複合キーワードの方がユーザーの質が高いのか?
上記の通り、複合キーワードはユーザーのニーズが具体的であるため、コンバージョンに繋がりやすいのです。
コンバージョン率の高さを裏付ける資料は見当たりませんが、
僕自身も様々なサイトを運営しているので実際の数値でもビックキーワードに比べると
10倍以上のコンバージョン率となっています。
競合が少なく、上位表示されやすいロングテールの実践方法
ロングテール戦略を行う時には、必ずサイト構成図(サイトマップ)とキーワード設定を作成してから実行しましょう。
キーワード設定付きのサイト構成図(サイトマップ)
見やすくするために、図にしていますがエクセルなどで作成して大丈夫です。
この例では、pythonの情報を扱う事を想定しています。
トップページでは、ビックキーワードの「python(月間検索数:165,000)」をキーワード設定し、カテゴリページでミドルキーワードとなる「python 学習(月間検索数:3,600)」としています。
先ほどのカテゴリーページでキーワード設定した「python 学習」には以下のようなロングテールキーワードがあります。
これが、ロングテール戦略のキーワード候補となり、そのキーワード毎にページを作成していきます。
集客したいキーワードをテーマにした新しいページを作成する
サイト構成図を作成し終えたら、集客したキーワードをテーマに新しいページを作成して行きましょう。
1コンテンツに付き1テーマかつ1キーワードで作成
1つのコンテンツには1テーマで1キーワードが基本となります。
この原則を破ると重複コンテンツが乱発し結果として検索順位の下落につながります。
しっかりと基本どおりにページを作り込んでいけばページの数だけ検索ユーザーの流入間口が広がります。
集客したいキーワードは、本文に必ず記述する
当たり前の話ですが、狙ったキーワードをタイトルにも本文にも記載されていない場合は、上位表示はされません。
からなず対象のキーワードを本文中に記述しましょう。
タイトルとディスクリプションタグにもキーワードを記述
またロングテールのキーワードは競合が少ないので、上位表示されているページもSEO対策を実施していないケースもあり、
本文中にキーワードを使っていてもタイトルには使っていない事や、ディスクリプションタグを設定していない事も見受けられます。
ディスクリプションタグそのものにはSEO効果は皆無ですが、検索したキーワードは太字表記されるため、
適切なタイトルとディスクリプションタグの設置はクリック率に好影響を与えますので、しっかり記述しましょう。
Googleのマット・カッツ氏だって推奨してます!
「まずはニッチなエリアから攻めて、次第に拡大していく」というカタマリ理論をマット・カッツさんも推奨しています。
このカタマリ理論はズバリ「ロングテールSEOの実践」ですよね。
ロングテールキーワード毎に良質なコンテンツを作り続ける事は、非常に大変な作業です。
しかし、ビッグキーワードなどに比べると、順位下落のリスクも少なく、確実に財産になるロングテールSEOは地味だけど最強の戦略ですので、ぜひ取り組んでみてください。