SEOの評価項目は200以上とされており、それらをSEO初心者の方が理解し実践する事は不可能です。
そもそもSEO初心者が本格的に学んで実践出来るようになるには、時間がかかります。
既にサイトを運営し、SEOを学び始めた方が、直ぐにチェックが出来て改善効果のある対策を30項目でまとめています。
マイナス要因からの回復
評価を下げている可能性がある事や、ペナルティの改善項目をまとめています。
1.タイトルやメタディスクリプションの重複を改善
タイトルやメタディスクリプションが重複している場合、Googleによってフィルタリングされ検索結果から表示されないページが発生する可能性があります。
タイトルやメタディスクリプションは重複しないように改善しましょう。
2.重複するコンテンツの改善
重複コンテンツとは、タイトルやテキスト文章等のコンテンツが、他ページと重複してることです。
公式サイトでは、以下のように定義されてます。
重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。
引用元:重複するコンテンツ – Search Console ヘルプ
また完全には重複していないものの似た内容のコンテンツが多くある場合は、サイトの評価を下げる事もあります。
基本的な対策として、他のページと違うタイトルと重複しない記事の作成を心がければ大丈夫なのですが、urlの正規化が未実施だった場合は意図せず重複コンテンツを生み出している可能性があります。
対応方法:「rel=”canonical” 」 で正規化しましょう!
重複したコンテンツの対処方法は、rel=”canonical”で正規化して改善しましょう。
対応方法については、「重複コンテンツを防げ!URLの正規化」に記載しています。
3.リンク切れ
Google検索品質評価ガイドラインで、リンク切れは、ページの質に関する要因の一つと言及しています。
リンク切れはユーザーの利便性を低下させる為、ページの評価が下落する恐れがあります。
手動でリンク切れを見つけるのは手間がかかりますのでツールでチェックしましょう。
無料のリンクチェックツール紹介:dead-link-checker.com
サイトの公開時に、よくお世話になっているツールです。
無料で使えてインストール不要なのでお手軽に使えます。
リンクチェックツール:dead-link-checker.com
調査したいurlを入力して、チェックボタンを押せばurlのリンク切れをチェックしてくれます。
4.相互リンク
外部リンクの獲得だけを目的とした過度な相互リンクは、ペナルティを受けて順位下落する可能性があります。
以前は効果があった為、他サイトと過剰にリンク交換している方は、改善してください。
また自身で運営している相互リンクだけを目的としたサテライトサイトも同様に改善してください。
但し、フッターでグループ企業やご自身の運営サイトへのリンクは、Amazonでも行なっておりますので過剰に行わなければ問題はございません。
5.キーワード密度
キーワード密度(※)が高くても、検索上位につながりません。むしろキーワードの詰め込みは、ペナルティとなる可能性が高いので改善しましょう。
(主キーワードのキーワード密度は5%以下にしましょう。)
(※) キーワード密度とは、ページの中で同じキーワードが出現する割合の事です。
サイト全体に行う事
webサイト全体に行う項目をまとめています。
6.サイトマップの送信
Google等の検索エンジンにちゃんとインデックスの促進やコンテンツ更新の通知を認識してもらう為に、サイトマップは必須となります。
wordpressには、サイトマップを自動生成するプラグインもあります。
関連記事: WordPress:サイトマップを自動作成するプラグイン
7.常時SSL対応(https化)の実施
Googleは、常時SSL対応(https化)がランキングの要因であることを明言しています。
ブラウザによって表現は異なりますが、SSL未対応の場合、「安全ではありません」の警告が出るため、クリック率の低下にもつながります。
特に個人情報を扱うECサイト等においては、安全面からも必ず実行していください。
8.サイトの信頼性向上
サイトの信頼性も重要です。企業サイト・個人事業者であれば、必ず以下を明記してください。
- 所在地
- 代表者名
- 連絡先(電話・メール)
- プライバシーポリシー
- 免責事項
- コピーライト
個人のサイトであっても、可能な限り以下を明記してください
- 連絡先(メールアドレス)
- プライバシーポリシー
- 免責事項
- コピーライト
9.モバイル端末への最適化
Googleは、スマホ対応の有無を、モバイル検索時のランキング要因としています。
スマホ表示の最適化方法として、Googleはレスポンシブウェブデザインを推奨しています。
WordPressのテーマを使用されている方は、テーマのほとんどがレスポンシブウェブデザインですので、特に対応は必要ありません。
10.Google Search Consoleへの登録
モバイル端末への最適化の確認や、ペナルティの有無・Googleへのサイトマップの送信などサイト運営には欠かせないツールです。
Googleサーチコンソールの導入そのものは、SEO効果はありませんが、サイトマップの送信やエラー修正の報告ができる為、間接的にはランキング要因に影響を与えていると言えます。
サイトのアクセス解析をおこなってくれるGoogle Analyticsにも必ず登録しましょう。
11.パンくずリスト
パンくずリストは、ユーザーの利便性を高める為でなく、Googleのクローラーにとってもサイト構造をわかりやすく伝えて、巡回しやすくなるクローラビリティにも貢献します。
Googleも公式にパンくずリストの有用性を認めています。
パンくずリスト を作成することで、ユーザーにとっても Googlebot にってもサイトの構造をわかりやすく示すことが可能です。
引用元:Google ウェブマスター向け公式ブログ
12.サイトの更新
タイムリーな情報(時事ネタ)を提供することで、GoogleのQDF(※)の恩恵を受けられ一時的に該当記事が上位表示される可能性があります。
QDFの恩恵は、いずれ無くなるので時事ネタ狙いで「バズり」を狙い続ける行為は、いずれ疲弊しますのでお勧めしません。
※QDF(Query Deserves Freshness)
時事ネタを求めていると判断した場合に、通常の順位決定とは別に最新の情報を上位に表示するアルゴリズムです。
13.古くなったコンテンツ更新
古くなった情報の改善やサイトコンテンツのブラッシュアップで行う更新は、記事の質向上に繋がるため検索順位に影響を与えます。
但し、1行をちょっと加えるとか1つリンクを追加する位のメンテナンスはページの質を大幅に向上することはない為、ランキング要因とはなりません。
サイトページに行う事
記事の中身に関して行う項目をまとめています。
14.タイトルタグにキーワード
titleタグは、検索順位やクリック率に影響を与えるため本当に重要な要素です。
改善効果が高いので優先的に改善しましょう。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
15.タイトルタグの先頭付近にキーワード
タイトルタグの先頭付近にキーワードを記述する事は、上位表示につながります。
実際、競争の高いキーワードで検索すると、必ず上位表示されているページ全てがタイトルタグの先頭付近にキーワードを配置しています。
(参考:Mozの実験)
例えば「SEO 内部対策」で検索すると、上位表示されているタイトルは「SEO 内部対策」先頭付近に掲載されている事がわかります。
逆を言えば、ご自身が上位表示させたいキーワードを調査した時、検索結果の1ページ目において、たいとタグの先頭付近にキーワードを配置していないページだらけであれば、そのキーワードは上位表示が簡単であると判断できます。
16.H1タグにキーワード
昔ほどの効果はありませんが、H1タグにキーワードを配置することは重要です。
タイトルタグとh1タグが同一になるwordpressのテーマを利用されている方もいるかと思いますが、SEO的には全く問題ありません。
17.H2・H3・H4タグにキーワード
H2・H3・H4タグに自然な形でキーワードや共起語を配置する事は、タイトルタグほどではありませんが効果があります。
Hタグにおいて重要なことは階層を守ることです。
階層を無視してもペナルティを受ける事はありませんが、Googleに文章の内容や重要度を謝って伝える可能性があります。
詳しくは「初心者必見:hタグと記事の文章構造を完全解説」をご覧ください。
18.コンテンツ内にキーワード
コンテンツ内にキーワードがなければ、よほど強い外部リンクを獲得していない限りは上位表示されませんので、配置することは当たり前です。
19.コンテンツ内の先頭200文字以内にキーワード
コンテンツ内の先頭から200文字以内に、上位表示を狙っているキーワードや共起語を含ませることは、効果的です。
20.補足コンテンツ
Googleは、ユーザーの疑問にして適切な“答え”を持つコンテンツを評価する傾向が強くなっています。
Googleのスパム対策チームのリーダーであるマット・カッツ氏も以下のように述べています。
スパムサイトや悪しき隣人にリンクしているサイトをグーグルがあまり信頼しないのと同じように、当社のシステムには、優れたサイトにリンクすることを推奨する部分がある
マット・カッツ氏
補足コンテンツの掲載には、必ず引用元への発リンクをしましょう。内部リンクのリンクジュースが薄まる懸念を言われる方がいますが、特に問題はありません。
詳しくは「発リンクの効果はSEO対策と、質の高いコンテンツにつながります。」を参照願います。
21.コンテンツの文字数
前提条件として、有益な情報を網羅的に記載いる場合、コンテンツの文字数が多ければ上位表示につながります。
1記事で上位表示に必要な文字数は、競合の度合いにもよりますが、概ね4,000文字以上と考えてください。
関連記事:ビッグキーワードの1~10位と51~60位を比較:ページ文字数に違いあり!
22.画像の最適化:alt属性
画像の内容を検索エンジンに伝えるテキスト情報がalt属性ですので、当然SEOに影響があります。
ルールに即して記述することで、確実にSEO効果が生まれます。
詳しくは、「alt属性のseo対策が必要な4つの理由」をご覧ください。
内部リンク
内部リンクに関して行う項目をまとめています。
23.内部リンクの数
内部リンクとは、自サイト内のページ同士を行き交うリンクの事をいいます。
サイト運営者であれば完全同意していただけると思いますが、
ビッグキーワードや競争の高いミドルキーワードでもない限り「内部リンク」はSEO効果があります。
詳しくは、「内部リンクの最適化で検索順位向上します。(初心者向けSEO)」をご覧ください。
24.メインコンテンツの部分からのリンク
メインコンテンツの部分からのリンクの方は、重要視されます。
メインコンテンツとはトップページの記事内や各カテゴリの記事内の事です。
25.記事の文章中からのリンク
フッターやサイドバーからのリンクよりも、記事の文章中からのリンクの方が高く評価される可能性が高いです。
26.内部リンクのアンカーテキスト最適化
内部リンクのアンカーテキストをリンク先ページのトピックを示すキーワードを含める最適化を行う事でSEO効果が高まります。
キーワードを不自然に詰め込んだりしなければ、内部リンクがペナルティになるケースは通常ないです。
27.画像のリンク:alt属性
画像のalt属性は、アンカーテキストの役割を果たしますので、最適化はSEOに影響があります。
外部リンク
外部リンクに関して行う項目をまとめています。
28.被リンクのアンカーテキスト
昔ほど被リンクのアンカーテキストは、強力なSEO要因ではありませんが未だに効果はあります。
但し、キーワードを不自然に詰め込んだりする過剰なアンカーテキストの最適化は、ペナルティを受ける可能性があるので改善しましょう。
共起語を活用したアンカーテキストが効果的だとされています。
29.ページの内容やリンク周辺のキーワード
関連性の高いページからの外部リンクはSEO効果がかなり高いです。またリンク周辺のキーワードもリンク評価につながります。
リンク周辺のキーワードや共起語は、リンクの評価に影響与えています。
30.ナチュラルリンクの構築
ナチュラルリンクの被リンク獲得は、恐らくどの施策よりもSEO効果が高いです。
そりゃそうだ。ナチュラルリンクの獲得は一番難しいですもんね。