発リンクをすると、リンクジュースを相手に渡すため、サイトのSEO効果が下がると思われている方も多いのではないでしょうか?
たしかに発リンクはリンクジュースを渡すことになりますが、発リンクは正しい貼り方をすればSEO効果が下がるどころか、バックリンク同様にSEO効果があるんです。
発リンクについて
この記事では、発リンクの概要から効果的な設置方法と、やってはいけない発リンクについて解説します。
発リンクとは
「ページから発するリンク」が発リンクです。
内部リンクの最適化として、運営するwebサイトのページ本文中に関連するWebサイト内部のページへリンクしてWebサイト内のページ同士をつなぐリンクも発リンクです。
Webサイトのグローバルメニューやサイドバー、フッターから同じWebサイトへ向けたリンクも発リンクとなります。
但し、SEOで言われる「発リンク」は、自分のサイトから他のサイトへのリンクを指しますので、「発リンク=外部へのリンク」と考えてオッケーです。
発リンクの効果
発リンクの効果はズバリ「コンテンツの品質向上」によるSEO効果です。
例えば僕が「納豆1日1パック食べると死亡率がなんと10%も減ります!」とサイト記事を書き、ユーザーがそのページを読んだとします。
食品や医療の専門家でない僕が書いた記事だと、訪れたユーザーは記事の信憑性に疑問を感じるはずです。
そんな時に、この時に情報元であるニュース記事を引用し発リンクしたらどうでしょう。
納豆やみそなどの発酵性大豆食品をよく食べる人は、そうでない人と比べて10%死亡率が下がるという調査結果を、国立がん研究センターの研究チームがまとめた。
引用元:納豆1日1パック、死亡率10%減 9万人を追跡調査
一気に情報の信憑性があがり、ユーザーにとって有益なコンテンツとなりますよね。
Googleは、ユーザーの疑問にして適切な“答え”を持つコンテンツを評価する傾向が強くなっています。
その意味で発リンクは、間接的にでもSEO効果があると考えられます。
実際に、2016年にリブート・オンライン社が行った調査結果で「正しく用いれば発リンクもSEO効果があり検索順位が上昇する」という事が証明されています。
Googleの発リンクに対しての見解
Googleは、「質の高いサイトにリンクすることが、検索順位の要因でない」との見解を発表しています。
しかしGoogleのスパム対策チームのリーダーであるマット・カッツは、以下のコメントを出しています。
スパムサイトや悪しき隣人にリンクしているサイトをグーグルがあまり信頼しないのと同じように、当社のシステムには、優れたサイトにリンクすることを推奨する部分がある
マット・カッツ氏
つまり、内部リンクや被リンクほどの効果はないものの、情報の信頼性に寄与する発リンクであれば、結果としてユーザーにとってのコンテンツの質を高める事となるのでもSEO効果があると考えられます。
発リンクの数
かなり以前のGoogleが提供するコンテンツに関するガイドラインでは、「1ページあたりに設置するリンク数は100以下に抑える」と記述されておりました。現在では「最大で数千個。」となっております。
1ページに数千も発リンクを施すページを作る事は、現実的にはあり得ませんので、発リンクの数そのものを意識する必要はありません。
数そのものよりも、発リンクの質にこだわるべきであると考えます。
やってはいけない発リンク
やってはいけない発リンクは「質の低いサイトや記事」に発リンクをすることです。
質の高いサイトへの発リンクに効果があるのなら、その逆である質の低いサイトへの発リンクは逆効果です。
発リンクを行うときは、記事に書かれた内容の信頼性を高める事を主目的として以下のようなサイトへ発リンクする事をお勧めします。
有効な発リンク先
- 国やWHOなど国際機関による調査結果や見解
- 公的機関が行う調査結果や見解
- 大学による調査結果や見解
- 特定分野の権威者や専門家による調査結果や見解
正しい発リンクを行うことが、記事の信頼性向上につながり、SEO効果もありますので、積極的に実施しましょう。