Googleは、2014年8月に常時SSL対応(https化)がランキングの要因であることを明言しています。
現在のところは、ウェブマスターが HTTPS に切り替えるための移行期間として、このシグナルのウェイトを非常に小さく設定しています(グローバル クエリの 1% 未満にしか影響せず、高品質のコンテンツなど他のシグナルよりウェイトが小さい)。しかし、誰もがウェブを安全に利用できるよう、すべてのウェブサイトの所有者に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えているため、今後このウェイトは大きくする予定です。
引用元:ランキング シグナルとしての HTTPS
2020年時点で上場企業では、77.6%がsslを導入(※)しており、おそらく現在は、9割を超えていると推測されます。
(※)出展元:【最新】上場企業の常時SSL化普及率は77.6%|高まる常時SSL化対応の必要性
ssl化されているwebサイトが大半を占める現在、未実施のwebサイトはseoの観点において不利な状況と言えます。
ここでは、ssl化についての説明と、常時ssl化がseoに与えるメリットやssl化する時の注意点について解説します。
ssl化とは
sslとは、簡単に言うと、webサイトとユーザーとのデータのやり取りの暗号化です。
これによりユーザーがwebサイトのフォームで入力した個人情報やクレジットカード番号などの盗聴を防ぐ事ができます。
常時ssl化とは
Googleが常時SSL対応をランキング要因する以前は、会員登録や、問い合わせフォームなど、ユーザーが個人情報やクレジットカード番号等を入力するページのみSSL化しているサイトが多数ありました。
この状態は、常時sslではありません。
常時sslとは先ほどお話ししたウェブサイト内のログインページやフォームなど特定のページだけでなく、ウェブサイトやアプリケーションにおいて、すべての通信が常にSSLを使用して暗号化される状態を指します。
常時ssl化がSEOに与えるメリット
常時ssl化(https化)はSEOにおいて重要な要素です。以下にその理由を説明します。
Googleのseo対策につながる
Googleは、https化がランキングに影響を与えると公式に発表しています。そのため、https化されたサイトはSEO上の優位性を持ちます。
現在は常時ssl対応を大半のサイトで実装しているので、むしろhttpの状態はかなりマイナスに働くと考えた方が良さそうです。
直帰率・離脱率の改善
httpサイトは「保護されていない通信」と表示されますが、
httpsサイトは「鍵マーク(この接続は保護されています)」と表示されるので、ユーザーは信頼性の高いサイトと認識します。
これにより、ユーザーの直帰率・離脱率の改善が期待できます。
常時ssl化する時の注意点
たまにページをhttpsしただけで、html内の画像やcssのリンクなどをhttpのままにしているいわゆるMixed Content(混在コンテンツ)を見かけます。
httpsページ中に、httpのコンテンツ(画像等)が含まれていると、ブラウザの仕様により表示されませんのでご注意下さい。